【閃空輝光】3章07
3章:刻まれる紋章、二人が行く道。 7
「え? ちょっと何で?!」
「そうだよ。アルスフィルはボクたちの主戦力で」
口々に言う。
言葉は、遠くを見つめる真剣な眼差しに消された。
何かを見ている。
私たちには見えない現象か。
「何があったの?」
「魔物を呼ぶ魔方陣。だから、行く!」
強い言葉。
一瞬、彼を一人で行かせてはならない気がした。
心にモヤモヤとしたものが湧き上がる。
それでも、止める言葉はかけられない。
こんな眼差しを、知っている。
だから、
「行って!」
「ああ。止めてくる!」
アルスフィルに全てを託すしか、選択肢がないのなら。
その背を押した。
光が走り、ロングコートが風に舞い、馬が駆けて行く。
開けた道は、すぐに魔物で塞がれてしまう。
倒しても、倒しても。
馬の足を止める。
一人で行かせてはならない気は、多分この事態を本能で予測していたのだろう。
「…………主戦力、行っちゃったけど?」
「…………結構……最悪に、なったわね」
NEXT→3章 8

「え? ちょっと何で?!」
「そうだよ。アルスフィルはボクたちの主戦力で」
口々に言う。
言葉は、遠くを見つめる真剣な眼差しに消された。
何かを見ている。
私たちには見えない現象か。
「何があったの?」
「魔物を呼ぶ魔方陣。だから、行く!」
強い言葉。
一瞬、彼を一人で行かせてはならない気がした。
心にモヤモヤとしたものが湧き上がる。
それでも、止める言葉はかけられない。
こんな眼差しを、知っている。
だから、
「行って!」
「ああ。止めてくる!」
アルスフィルに全てを託すしか、選択肢がないのなら。
その背を押した。
光が走り、ロングコートが風に舞い、馬が駆けて行く。
開けた道は、すぐに魔物で塞がれてしまう。
倒しても、倒しても。
馬の足を止める。
一人で行かせてはならない気は、多分この事態を本能で予測していたのだろう。
「…………主戦力、行っちゃったけど?」
「…………結構……最悪に、なったわね」
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