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【閃空輝光】3章06

3章:刻まれる紋章、二人が行く道。 6



 テルドの町から北の亀裂の一番近くまでは、馬を休ませず飛ばして約二日。
 だったけれど。
 馬は、魔物の気配に怯えていた。
 まともに走れるわけがない。
 半日もオーバーしてしまった。
 事態はどこまで進行しているのか。
 誰にも、分からない。

「そっち、左手側!」

「分かっている! 光あれ、ライトアロー!」

「――よっし! この森を抜けきると、あとは何もない荒野だから!」

「あと少しって言うけど、だんだん魔物の数が増えてきてるって!」

「文句言う前に、アイツを見習えっ!」

 怯えながらも、それでも馬は走ってくれる。
 それは目の前の魔物を、乗っている人が倒していくからだ。
 こうした中、一番活躍しているのはアルスフィルの光系魔法で。
 投げナイフが主武器のレイも、十分活躍できるはずなのに。
 文句ばかりが多い。
 ――私も人のこと言えないけど。
 森の中では、得意の炎系は派手に使えない。
 アルスフィルが活躍と言っても、二人で任せてしまう酷な状況での活躍。
 彼は文句を言うより、詠唱に口を開いていた。
 今の一発まで。

「悪い、先行する!」


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