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腐男子な親友


 俺には親友と呼べる存在が居る。
 ソイツはイケメンと言う分類に入り、文武両道な男だった。

 ヲタクという点を除けば。

 まあ、俺はヲタクには偏見がないが。
 ただ……ソイツを理解できるかどうかと聞かれれば、できないとキッパリ言う。

 アニメは子供の頃から見ていた、親しんだ物である。
 某青いタヌキ……もとい、猫型ロボットや。
 某あんぱんが空を飛んでいる物など。
 この辺を聞かれれば、何となく理解はできるが。

 ソイツの領域は、異次元だった。

 ネットで調べたが、大抵の男子は『ギャルゲー』や『美少女』物に『萌える』らしい。
 確かに、可愛い女の子だとは思う。
 が、ソイツはこーゆーのを見ていなかった。

 大抵の女子が『萌える』と言う、『ボーイズラブ』という世界に入っていたのだ。

 俺は見た。
 三秒で拒否った

 世の中にはそーゆーのもあるとは知っていたが……。
 現実(と言うか二次元だが)を目の前にすると、どうにも、思考回路がついてこない。
 むしろ、停止。

 親友の趣味だからとやかく言う権利もない俺だが。
 時々、親友を辞めたくなる。
 某腐女子(と言う女性)を彼女に持つ、普通の男性の気持ちが分かった。
 ブログを拝見する度、親近感を持てしまう。

 ソイツを俺の居る世界に戻すべきか。

 絶対に、俺がソイツの世界には居ることはない!

 たとえ、ソイツの部屋にお呼ばれして、大量のBL物を目にしようが。
 PC画面から、某男性声優の…………な、声が聞こえようとも。

 あくまで、俺は親友。
 ヲタクに偏見がないが、ソイツの領域が理解できないだけの親友。


 そんな俺に、危機が迫っていた。


「俺さ、お前のこと好きだぜ」

「あ、そ」

 いつものようにお呼ばれして、BLだらけの部屋で過ごしている時だった。
 BLゲームをやりながら、何か『アイスが食べたい』という感覚で『好き』と言いやがる。
 プレーヤーになりきって台詞を言ってしまうゲーマーも居るらしいが。
 それ、なのだろうか。
 画面は思いっきり十八禁なので見られない。

「で、お前はどうなんだ?」

「どうって……親友としては好きだぜ」

 安心しろ。
 それ以上も、それ以外もない。
 と言う意味での『としては』だ。

「なあ……俺たち、付き合い長いよな?」

「……だからどうした?」

「そろそろ、一線越えないか?


 ぶっ!


越えてたまるか!!

 と言うか、俺にどーしろと?!
 更に、

「で、お前は受けと攻め、どっちがいい?

「は?」

 そ、それはもしかしなくても。
 あれか?
 あれなのか?!

「俺はリバでも構わないし」

「むしろ構うだろ!

「まあ、できれば俺は攻めたい」

 そんなことまで言ってきた。
 チラリ――と、十八禁な画面を見る。


 無理だ!!


やられるかよ!!

「じゃあ、俺が受けでいーや」

よくねーし!!


 果たして、俺は童貞を守れるか?!
           ↑これもどうかと思う。


 続くか?

 

※唐突に、アホな話が書きたくなります。
  BLに理解できる(と言うか素で話せる)我が友(男)に感謝です。

コメント

拍手お返事
>06/28 11:51の方
 >二人のやりとり、ウケました
 ありがとう御座います。多分、最初はそんな奴だとは知らずに『親友』になったのだと、裏設定を今作ってみたり(笑)
 関係ありませんが、私は逆で、ギャルゲーの話が微妙に分からなかったりします。が、そんな彼女は次元が違っても『友』です。
 アホな話を最後までお読み頂き、ありがとう御座いました。

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