【閃空輝光】3章01
3章:刻まれる紋章、二人が行く道。 1
テルドの町へ戻ったのは、それから二日後。
魔力が回復しきっていないアルスフィルと、右腕の痛みが取れてない私と。
戦力的に、大幅にダウンしてしまった。
途中で遭遇した魔物は、レイを中心に戦う戦法にしたかったのだが。
そのレイの主武器が投げナイフなどの飛び道具で。
結局、接近戦ができるアルスフィルが魔法なしで頑張る戦法にせざるを得ず。
身体を休める暇がなかった。
今、そのことで討論している。
「ボクは三日後で大丈夫だから!」
「少し急ぐんでしょ? 二日もあればじゅーぶんだって!」
「案内してくれるティルシアさんが万全にしないと!」
「私はもう万全に近いワケで、変な気遣いしないで欲しいな」
「そんなつもりはないケド。アルスフィルからも何か言ってやって」
「えーっと……とりあえず、休んでから考えた方が冷静になれると思う」
『……あ』
「違うか?」
「……違わないし」
「……あってるし」
確かに、疲れている時ほど冷静さが欠けてくる。
なら、一日ゆっくりと休んでしまって。
二日目の昼までに準備を終えることも、一日かけることも考えられた。
みんなが平等で疲れているはずなのに。
彼は精神的に大人だと思った。
NEXT→3章 2

※今日から3章がスタートです。今後とも宜しくお願い致します。
テルドの町へ戻ったのは、それから二日後。
魔力が回復しきっていないアルスフィルと、右腕の痛みが取れてない私と。
戦力的に、大幅にダウンしてしまった。
途中で遭遇した魔物は、レイを中心に戦う戦法にしたかったのだが。
そのレイの主武器が投げナイフなどの飛び道具で。
結局、接近戦ができるアルスフィルが魔法なしで頑張る戦法にせざるを得ず。
身体を休める暇がなかった。
今、そのことで討論している。
「ボクは三日後で大丈夫だから!」
「少し急ぐんでしょ? 二日もあればじゅーぶんだって!」
「案内してくれるティルシアさんが万全にしないと!」
「私はもう万全に近いワケで、変な気遣いしないで欲しいな」
「そんなつもりはないケド。アルスフィルからも何か言ってやって」
「えーっと……とりあえず、休んでから考えた方が冷静になれると思う」
『……あ』
「違うか?」
「……違わないし」
「……あってるし」
確かに、疲れている時ほど冷静さが欠けてくる。
なら、一日ゆっくりと休んでしまって。
二日目の昼までに準備を終えることも、一日かけることも考えられた。
みんなが平等で疲れているはずなのに。
彼は精神的に大人だと思った。
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