いつでも側にいるよ(BL)
「アナタは、いつもそこに居ますね」
とても悲しいことがあった時。
とても嬉しいことがあった時。
誰かに何かを話したいと思ったら、アナタはいつもそこに居てくれた。
まるで分かっていたかのようなタイミングで。
いつも、居てくれた。
「ん〜、そーか? 俺は別に意識してた訳じゃないんだが……」
「意識せずに居るというのは、難しいことですよ?」
「ん〜……よく分からん」
「そう言われると、元も子もないような……」
本当に意識していないかのような振る舞い。
人の心の中はその人にかわからないから、他人である私には真実は見えず。
ただ…そんな気がするだけ。
言葉を信じるしかなかった。
「別にさ……俺が居ることが、お前に迷惑かけてる訳じゃないんだろ?」
「え……ええ、まあ」
「迷惑かけてないなら、いーだろ?」
「それは……いいですけど」
私は構わない。
だけど、アナタはどうなんだろう。
私の望みばかり叶い、叶って。
アナタの望んでいることを、私は知らない。
叶えられているかさえ、知らない。
自分を犠牲にしては、いないだろうか。
そう考えてしまうと、急に不安になった。
いつか、誰かが言っていた。
『好きだからこそ、不安なんだ』
と。
今、その気持ちが痛いほどよく分かる。
「そんな泣きそうな顔して、どーしたんだ?」
「…………好きすぎて、不安です」
不安だけど、好きで。
私の望みは、増えるばかり。
アナタの心の奥底まで、覗き込みたい。
そうしてアナタの願いを、知りたくて。
この先、どこまで一緒に居られるか分からないから。
短い一生の間で、全部を知り尽くしてしまいたかった。
そうすれば、好きだから不安になんて思うこともないだろう。
単純な考え。
でも、最良なはずだ。
「バーカ」
「なっ!」
「何で不安になるんだ? 好きだからこそ、だ。好きだから、欲深くなる。それは不安じゃない」
「…………欲深く?」
「そ。俺はお前が好きだから、お前の欲しい物を与えたいと思う。で、俺をもっと好きにさせたい」
「……それが、アナタの欲……ですか?」
「おう。お前にもっともっと好かれていたいのが、俺の欲だ」
言われ、驚いた。
私の願いが叶えば叶うほど、アナタを好きになるという。
そんなことにさえ気づかないほど。
目の前のことにしか……見えていなかった。
とても、近すぎて。
「だから、さ。もし今に不安だと思うなら、その不安が消えるように……好きでいるよ。もっと……」
抱きしめられ、目を閉じる。
不安は完全には拭えない。
だから、私を好きでいるというアナタを想う。
少しだけ薄れたのは、私がアナタをまた好きになっている証。
今、アナタを好きだと思いました。
今、アナタの欲は満たされましたか?
問うように、顔を上げる。
アナタは、笑って言った。
「いつでも、側にいるよ。だから、もっと俺を好きになれ。離れられないほど、深く」
※いつでも側にいるから、もっと好きになって欲しいという欲の話。
好きだから不安で。
不安だから、拭い去れるほどの好きをください。
コメント
- お返事
- >もうエリ サマ
初めまして。コミュの方と言いますと、mixiでしょうか? ご訪問いただきまして、ありがとう御座います。
主人公の相方がアツイですか? 私的には普通に書いていたつもりでした。そういっていただけると、こんな人物でもいいのかなと、自信に繋がっていきます。今の所ですが、私の書くBLはアツくはならず、また冷めすぎずな感じですので。
普段のコミュニケーションでも、やっぱり足りないと思う所が多くあります。また、見せられない部分もあります。全てを曝け出すことは必要ありませんし、隠しているからと言って、信頼していないとは関係ないとおもます。怖ければ隠して当たり前だと、私は思います。誰にでも秘密はありますし。
あまり偉そうなことを言えるほど、私もまだまだ人ができていませんが。
コメント、ありがとう御座いました。
- えっと、コミュの方からきました。
BLだとアツイ恋愛的なものが書きやすいのですかね?主人公の相方スゴクアツイです…
コミュニケーションって大事ですね、という感想を抱きました。
しかし相手を知っていって、相手に嫌な部分があったらどうなるのでしょう。
そうなると私は知られることも怖く思います。
ああ、自分で言ってて訳がわからなくもなってきました。では長々と失礼しました。









