【閃空輝光】1章15
1章:二人の出会い、二人の旅立ち。 15
「そー言えばアンタ、左利きだったんだ」
「ん? ああ。右じゃどうも戦い難いなって左に持ち替えたら、馴染んだからそうらしい」
「利き手すら忘れてたワケね」
「言っただろう? 多分、全部だって。さっきの戦い方だって、身体が動くままだ」
「…………いや、それってかなり危ないんじゃ」
「俺もそう思う。だからいろいろ試しながら、スタイルを確立させようと」
「うわ〜」
それはそれで可哀想だと思うのは、他人事だからだろう。
仕方ない。
それが記憶喪失の代償なのだから。
「まあ、何はともあれ。とにかく、ランクAの緊急を片付けたってことで、戻るわよ」
「そうか。じゃあ、ここでお別れだ」
「はあ? 未登録とはいえギルドの仕事を請けたんだから、アンタも来るの!」
「ああ、そんなことか。うーん……なら、あとで行くってのはダメだろうか?」
「今じゃなきゃダメ。ギルドってのは、依頼が完了した時点で報告義務が発生するのよ」
「あー……」
ポリポリと頬をかく。
ためらうのは、何が不都合なのか。
指名手配犯じゃない限り、ギルドに行かなくてはならない。
どんな形であれ、ギルドの仕事をしているからだ。
たとえ、記憶喪失でも。
怠れば、登録者ならば最低でもランク降格。最悪は除外だ。
未登録者は、一生登録できないブラックリストになりかねない。
今後、ギルドで仕事をしていくつもりがあるなら、行く。
当たり前のことだった。
「うん。行くには、行くさ。今、ちょっと行けそうにないだけで」
「何? 意味分かんないって」
「うん。ちゃんと、行く、から…………」
カランと、乾いた音。
ドサッ、と崩れ落ちる。
動きが鈍く見えたのは、私の感覚がおかしくなったワケじゃない。
世界の流れが、錯覚させる。
手から剣が離れ、その身体が地面に倒れるその光景を。
「……血?」
それを『何』と分かった時、遠くから声が聞こえた。
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「そー言えばアンタ、左利きだったんだ」
「ん? ああ。右じゃどうも戦い難いなって左に持ち替えたら、馴染んだからそうらしい」
「利き手すら忘れてたワケね」
「言っただろう? 多分、全部だって。さっきの戦い方だって、身体が動くままだ」
「…………いや、それってかなり危ないんじゃ」
「俺もそう思う。だからいろいろ試しながら、スタイルを確立させようと」
「うわ〜」
それはそれで可哀想だと思うのは、他人事だからだろう。
仕方ない。
それが記憶喪失の代償なのだから。
「まあ、何はともあれ。とにかく、ランクAの緊急を片付けたってことで、戻るわよ」
「そうか。じゃあ、ここでお別れだ」
「はあ? 未登録とはいえギルドの仕事を請けたんだから、アンタも来るの!」
「ああ、そんなことか。うーん……なら、あとで行くってのはダメだろうか?」
「今じゃなきゃダメ。ギルドってのは、依頼が完了した時点で報告義務が発生するのよ」
「あー……」
ポリポリと頬をかく。
ためらうのは、何が不都合なのか。
指名手配犯じゃない限り、ギルドに行かなくてはならない。
どんな形であれ、ギルドの仕事をしているからだ。
たとえ、記憶喪失でも。
怠れば、登録者ならば最低でもランク降格。最悪は除外だ。
未登録者は、一生登録できないブラックリストになりかねない。
今後、ギルドで仕事をしていくつもりがあるなら、行く。
当たり前のことだった。
「うん。行くには、行くさ。今、ちょっと行けそうにないだけで」
「何? 意味分かんないって」
「うん。ちゃんと、行く、から…………」
カランと、乾いた音。
ドサッ、と崩れ落ちる。
動きが鈍く見えたのは、私の感覚がおかしくなったワケじゃない。
世界の流れが、錯覚させる。
手から剣が離れ、その身体が地面に倒れるその光景を。
「……血?」
それを『何』と分かった時、遠くから声が聞こえた。
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コメント
- >古田サマ
お読み頂き、ありがとう御座います。いつの間にかほぼ毎日更新になってしまいました。もう2章です(汗)
戦闘シーンは考えるのが楽しいです。特に魔法を創作するのが。
どんな呪文が『おお!』と言ってもらえるのか。日々、辞書を片手に試行錯誤です。
二人の関係はこれからどうなるのか。私にも分かりません(をい)。一応、付かず離れず…かなと。
今後もギャグとかボケとかを入れながら頑張りたいと思います。
貴重なお時間をありがとう御座いました。
- 光咲さん!こんにちは(^^)v
- やっと!!ようやっと!!読める時間ができてここまで読ませて頂きました♪ティルとアル!二人の戦いっぷりに、ちょっとワクワクしながら読ませてもらいました(^^)v
緊迫感のある状況に魔術!!ファンタジーの醍醐味です!でもアルが何やら倒れた??感じなのが心配・・
ティルとアルの関係もかなり気になるし・・
読むのが遅めではありますが、今後の展開を楽しみながら読ませてもらいます♪
これからも頑張って書いて下さいね(^^)/









